会長ご挨拶
ご挨拶
この度、東日本大学OB・OG囲碁会の会長に就任いたしました、東京大学OBの松多洋一郎と申します。よろしくお願いいたします。
今回の会長交代は、2018年より会長を務められた前任の寺田浩氏が2019年夏に急逝されたことを受けてのものです。この半年間は会長空席のまま、副会長の私が会長代行を務めて参りました。今年に入っては、新型コロナウィルスの感染拡大により、行事は軒並み予定変更を余儀なくされ、通常会員総会も対面での開催は断念し、書面での開催・決議という、異例尽くめの会長交代となりました。
寺田前会長は大学OB・OG囲碁会を通じて日本の囲碁の普及・発展を図るべく、情熱をもって取り組んでおられましたが、志半ばで病に倒れられたことは、残念でなりません。
今回、不肖私が会長という大役を引き継ぐこととなりましたが、前会長の遺志を継ぎ、微力ながら全力を尽くす覚悟です。
さて、新型コロナの猛威は現時点(2020年4月)で衰える気配はなく、全国的に緊急事態宣言が出されるなど、世の中に甚大な影響を与えています。これまでの生活パターンや働き方は見直しを迫られ、否応なく知恵と工夫と変革が求められています。従来型の飲食・観光・イベント業などが大打撃を受ける一方、ネットビジネスやゲーム業界など巣ごもり型生活スタイルの浸透で追い風を受けている産業もあります。この災禍がどのような形で収束するかわかりませんが、囲碁界でもこの局面の打開を目指し、様々な取り組み、工夫が起こっています。
囲碁界はAIの進歩や若手・女流の活躍で近年何かと話題が尽きませんが、今回のコロナ禍も何とか乗り越え、ITやネットの一層の活用など、更なる変革のきっかけとし、進化のバネとしたいものです。
このような時だからこそ、絆と団結が重要です。囲碁にかかわる皆が一致団結し、一丸となって試練を乗り越えていくことが必要と思います。
私は2020年度より、全日本学生囲碁連盟と関東学生囲碁連盟の役員も兼務することとなりました。現役学生とOB・OGの橋渡し役も果たしつつ、諸先輩方の目指してきた囲碁の一層の普及・発展に、全力を尽くしたいと考えています。
今後とも、皆様の倍旧のご支援・ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2020年4月30日
東日本大学OB・OG囲碁会会長
松多洋一郎