全日本大学OB・OG囲碁会

日韓大学OB・OG親善交流戦

第18回 日韓大学OB・OG親善交流戦

日本の大学OB・OGと、韓国の大学OB・OGによる交流戦です。
日本と韓国で、1年おきに場所を交代して開催しています。
日本側のチームは、東日本大学OB・OG囲碁会と西日本大学OB・OG囲碁会の
共同で全日本大学OB・OG囲碁会を結成し、参加しています。

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日付 / 場所成績
日本 対 韓国
成績表
第18回 R6.3.2 / 東京 21対23全局の詳細を見る
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第17回 R5.7.29 / ソウル 15対29全局の詳細を見る
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第16回 H31.3.2 / 東京 18対24全局の詳細を見る
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第15回 H30.5.26 / 済州島 26対28全局の詳細を見る
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第14回H29.10.14 / 東京25対9全局の詳細を見る
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第13回H.28.5.27 - 29 / 韓国・釜山市27対39全局の詳細を見る
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第12回H.27.3.7 / 大阪43対33全局の詳細を見る
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第11回H26.3.1 / ソウル19対31全局の詳細を見る
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第10回H25.3.2 / 東京18対22全局の詳細を見る
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第9回H24.3.3 / 忠南瑞山19対19全局の詳細を見る
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第8回H23.2.19 / 東京20対16全局の詳細を見る
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第7回H22.6.5 / ソウル15対19全局の詳細を見る
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第6回H21.2.14 / 大阪19対19全局の詳細を見る
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第5回H20.2.16 / ソウル17対19-
第4回H19.2.24 / 東京17対17-
第3回H17.11.19 / ソウル14対16-
第2回H16.11.6 / 東京13対7-
第1回H16.2.7 / ソウル12対18-

大会報告

第15回 日韓大学OB・OG親善交流戦

 第15回日韓交流戦は、2018年5月26日(土)、韓国済州特別自治道の済州体育会館で開催されました。今回は、4月1日に立ち上げられた全日本大学OB・OG囲碁会主催の最初の大会として行われました。
 日本側は、参加者27人(うち女性3人)、韓国側は50人(うち女性3人)で、午前、午後に一局ずつ、全部で54局の対局が行われました。なお、日本側は全員が二局、韓国側は46人が一局、4人が二局でした。

体育会館周辺の様子

 日本側の参加大学19大学、韓国側の参加大学は20大学、うち所在別にはソウル市12、龍仁市(ソウル市の南)2、仁川市1、釜山市2、木浦市1、済州道2でした。
 体育会館周辺は、日本で言えば神宮外苑のような雰囲気でした。緑の中に野球場や陸上競技場、プールなどがある一角にあり、広い会場には立派な碁石や碁盤、テーブルや椅子、両国国旗などが準備され、正面には大きな選手の対戦表が掲示され、いつもの事ながら韓国側の熱意には感謝するばかりです。

大会の様子

 結果は別紙の通りで、今回も一部には大敗を懸念する声もあった日本側でしたが、思いのほか善戦し、結局26勝28敗で、ほぼ互角の成績を収めることができました。
 今回は、初めての試みとして、主将兼会長である中園さんの棋譜を別途紹介させていただきます。
 さて、開催地は、これまではソウル市や釜山市などの都市部が多かったのですが、今回は済州道(発音は韓国語では同じ「ド」ですが、自治体の名称としては道、島の名前としては島)という韓国最大の観光地で開催されました。日本側からすると、距離的にはソウルと余り変わらないのですが、韓国側からすると、たとえばソウル~済州島の飛行時間だけで1時間10分かかります。それでも50人もの選手に集まっていただき、韓国側のご好意に改めて感謝したいと思います。

 大会当日は、会場設営にご尽力いただいた済州道囲碁協会会長がおいでになり、ご挨拶を頂きました。済州道は韓国の中でも囲碁を打つ人の割合が高く、アマ棋戦の歴史も長く、囲碁の盛んな地域とのことでした。
 特別ゲストとして、50年近く前にアマチュア時代に中園会長と対局したというプロ棋士の車敏洙(チャ・ミンス)五段もおいでになりました。車五段は、実は、日本でも注目されたイ・ビョンホン主演の韓流ドラマ「オールイン」(日本放映は2004年)の主人公のモデルにもなった、稀代の博打打ち?だそうです。ちなみに、済州島はオールインの主要ロケ地でもあり、島の東端には写真や記念の品を展示したオールインハウス、西帰浦には主人公が勤めたカジノがあるリゾ-トホテルなどがあります。
 大会恒例の両国選手団の記念撮影ですが、冒頭にあるように、今年は、趣向を変えて、全選手が韓国ではおなじみのファイティングポーズ(こぶしを握って軽く前に突き出すポーズ)の写真を掲載しています。
 対局の合間には、韓国のCS放送「バドク(囲碁)TV」が取材に現れ、両国の会長がインタヴューに応じる一幕もありました。韓国国内での放映内容は分かり次第ご報告します。
 対局終了後は、一部参加者が、碁盤の裏にサインを始めたところ、あちらこちらで棋力や字の巧拙に関係なくサインする人たちが続出しました。碁盤を貸し出した方がお怒りにならないことを切に願います。

夕食会の様子

 夕食会は、全選手が集まって、名勝地龍頭岩(高さ10mの龍の形をした岩)近くの刺身、海鮮の店で、地元のおいしいあまだい、たちうお、さば、ほや、かきなどに舌鼓を打ちました。丁度夕日が海に沈むタイミングで美しい風景を楽しむこともでき、毎度のことですが、二次会のカラオケでも大いに盛り上がりました。

世界遺産城山日出峰

 翌日は、成田組は、出発が夕刻とあって、午前中から世界遺産城山日出峰(海底噴火でできた巨大岩山)や三姓穴(国を創設した三人の神が現れた聖地)、民俗自然史博物館といった「定石」コースを巡り、済州島の自然と歴史を堪能して帰国の途に着きました。

(文責:江口洋一郎)


第14回 日韓大学OB・OG親善交流戦

 去る10月14日(土)に、第14回日韓大学OB・OG交流戦が行われました。
当日の模様を通訳をお引き受けいただいた東大OBの江口洋一郎さんがまとめてくださいましたので、以下に掲載いたします。

東日本大学OB・OG囲碁会 会長 坂本光敏

 第14回日韓大学OB・OG会交流戦は、10月14日(土)、あいにくの雨模様の中、東京市ヶ谷の日本棋院三階ホールで行われました。今年は、韓国側選手17名、日本側選手34名が参加しました。
 対局は、オール互先、持ち時間各60分、秒読み30秒三回で、例年通り午前と午後に一局ずつ、韓国側選手は一人二局、日本側選手は、午前は東日本OG・OB会、午後は西日本OB・OG会中心に一人一局で、結果は34局中25対9と、これまでにない日本側の大勝となりました。日本での開催ということで韓国側の特別なご配慮があったのかもしれません。
 韓国側の選手は、新しく韓国大学囲碁連盟会長に就任されたアン・ビョンシクさん、最古参のシン・ビョンシクさん、昨年の開催地釜山からおいでの副会長キム・ヒャンヒさんから現役大学四年生のキム・ギュリさん(プロ志望)、イ・ユミンさん(大学の正規学部である囲碁部に所属)までの総勢17名。いつもお世話になっているキム・ジヌァンさんは残念ながら学会でご欠席。このほか、韓国側からは韓国棋院のプロ棋士、ハン・チョルギュン八段とヤン・ゴン九段が特別に参加され、日本側の手空きの選手たちと指導碁を打っていただきました。ハン八段は、囲碁の著書も多く、長い間テレビの囲碁番組で活躍中、また、ヤン九段は、43歳にして韓国の棋士会長の要職にあります(韓国の棋士は若い人が多いので選ばれてしまったとのこと)。さらに、多くの有望な若手棋士を輩出中の「洪道場」主宰で知られる関西棋院の洪清泉三段もお子様連れ(道場の子かもしれません)で応援に来ていただきました。
 韓国側からはお土産として囲碁の本を日本側全員に2冊、うち1冊はハン八段の著書をいただきました。本は百キロを超える重量のため、タクシーの乗車拒否に会うなどご苦労があったようです。
 お昼は日本式のお弁当を用意しましたが、SNSにアップされるなど韓国側にも好評だったようです。
 対局後は、両国で写真撮影ののち、場所をグランドヒル市ヶ谷に移しての夕食会となりました。歓談の合間には、選手の皆さんから、老化防止に散歩とキムチと碁を続けたい、あるいはハン先生の著書を勉強して来年も勝ちたいといった決意や感想を述べていただきました。
 引き続き、時間のある方には二次会のカラオケ(中でも「無条件」は韓国ではトップテンに入るノリの良い人気曲で大盛り上がりでした)あるいはスカイツリー見物などに参加いただき、夜遅くまで両国間の友好を一層深めることができました。
最後に、大会の運営に尽力された関係者の皆様に改めて感謝申し上げるとともに、来年の韓国での大会に多くの日本選手が参加されることを期待して第14回大会の報告を終わります。

( 江口洋一郎 東京大学OB )